無線航空従事者講習3級受講しました

ドローン

以前ドローンを購入したことを一度だけ記事にして

それ以来ドローンのことはブログには書いていないと思うのですが

実はけっこう魅力にハマっていて

ぴょこさんには言えませんが

ここ数ヶ月お小遣いのほとんどをドローン関係のことに

つぎ込んでしまうくらいな状況になってしまっています。

そしてそのきっかけとなったのが

無線航空従事者講習3級の受講でした。

 

ちょっとわかりにくいんですが

ドローン検定3級の合格と

基礎技能講習11時間がセットになった夢のようなプランです。

 

まぁ今現在ドローンを飛ばすだけなら

特に資格とか免許といったようなものは必要ないのですが

ドローンを取り巻く環境の変化はものすごいものがありますから

今後のことを考えると勉強しておいて損はないと思ったのです。

とカッコイイことを書いてみましたが

実際は会社で受けさせてくれたのが一番の理由です。

 

私の仕事は木の伐採をメインとしていて

ドローンのような先端の技術とは

一見関係がないようにも思うのですが

例えばドローンで正確な樹高を調べられたら

重心は建物の方に向いているけど伐倒しても

あの家には届かないから安心だな。とか

使い道はいろいろあると思うのです。

受講の感想

普通の人はテキストを購入して独学で勉強して

ドローン検定4級や3級を取得するのですが

無線航空従事者講者3級講習は

先生の講義を4時間受けると

ドローン検定3級合格が約束された裏技的プランなのです。

車の免許でいうと独学は運転免許の一発試験、講義を受講するのは

教習所にいって勉強する感じでしょうか。

点数はわかりませんが私も合格。

こんなカードをゲットしましたよ!!

 

正直最初は資格を得るための講義くらいに思っていたのですが

講義の中にはドローンの構造、送信機の操作等基本的なことから

航空法などの法律に関することや物理の授業みたいなのもあって

実際に勉強してみるとこれがなかなか奥深くて面白いです。

 

例えばドローンが水平に移動している途中で

何らかの理由で動力が切れ墜落する場合真下には落ちないで

ボールを投げた時の放射線のイメージでちょっと先に落下します。

水平投射の話ですね

 

実際の問題だと高さ176.4mを5m/sの速度で水平飛行している

機体がトラブルにより揚力がない状態で落下を始めると

地上に激突するのは何メートル先か??

(空気抵抗はないものとし重力加速度は9.8 m/s2 で計算)

 

なんていう問題があって答えは30mなんですが

動力がなくなったドローンでも落下する間に

30mも進んでしまうという事に衝撃を受けました。

無人航空機の飛行では人又は物件との距離を30m以上保つ

というものがありますがこのことを知っていたら

とてもじゃないけど周りに人がいる状態で

ドローンを飛ばしてやろうなんて思わないと思うのです。

 

前の方にも書きましたがドローン検定はドローンで遊ぶのに

絶対必要なものではありませんがなんの知識もなく

1kgちかくある物を飛ばすということは

今考えるとこわいことだなぁと思うのです。

基礎技能講習

こんな感じでドローン検定には

一定のメリットを感じているのですが

自分にとって大きかったのは

その後に受講した基礎技能講習でした。

これはドローン検定4級以上をもっていないと受講できません。

 

具体的にどんなことをするのかというと

座学で1時間勉強その後シュミレーターで9時間の飛行訓練

最後に終了試験という流れになります。

そしてこのシュミレーターが超難しい。

 

普通のドローン操縦と何が違うかというと

シュミレーター練習はジャイロセンサーやGPS等の

センサーを解除した状態で操作するんです。

 

普通のドローンなら一度空に飛ばして

送信機から手を離せばそのまま今いる場所でホバリングして

停止状態を保ってくれますが

センサーがないと機体ではスロットル操作で

常に高度を調整しないといけないし

高度調整している間にも機体は左右にブレ続け

例えば左に流された機体を元の位置に戻そうと

右に機体を傾ける操作をすると

反対側に当て舵入れて針路修正してやらないと

そのままバッテリーがなくなるまで

永遠に右に進み続けます。

 

常に何らかの操作をしていないと

ホバリングすることすらできないという

とんでもない状態で練習することになるのです。

さらに混乱したのは自分とドローンが向き合った状態で操作すると

左右の動きが逆になるんです。

右にスティックを倒すと左に進むような状態です。

ドローンは動きが三次元的になりますから車の運転より大変です。

 

ホバリング状態を維持しながら方向を考え

墜落しないように飛ばすのは本当に難しいです。

シュミレーションの3時間目くらいに

センサーのないドローンを

試しに飛ばしてみましょうということになったのですが

シュミレーションで練習していても

ホバリングさせることすらできませんでした。

 

というか何度やっても飛ばした瞬間に

機体がぶっ飛んでしまい壊してしまうかと思いました(^-^;

 

シュミレーションも難しいけど

実機はさらに高難度です。

正直これをやるまでに自分のドローンをけっこう飛ばしていたので

操作には自信があったのですが全然使い物にならずショックでした。

 

なぜこんなことをするのかというと

例えば山奥で急にGPS信号が途切れたり

何らかの理由でセンサーが効かなくなった時でも

自分の力だけで安全に戻ってこれるようになるためだそうです。

タイニーフープとの出会い

技能講習の最後の一時間は

FPVについての勉強でした。

 

FPVとは「First Person View」の略で

ドローンのカメラで映した映像をゴーグルやモニターに映し出し

リアルタイムに見ることができる機能で

これを使えば本当に自分がドローンに乗っているかのような

臨場感溢れる体験ができるんです。

実際に授業で見せてもらったのがこの映像だったのですが

これを見た瞬間に俺もやってみたいって思っちゃったんですね。

スタンダールのいう雷の一撃ってこんな感じ??

ザルツブルグの岩塩鉱に置いた木の枝に岩塩の結晶がくっついて

ただの塩なのに宝石のになっちゃうあの状態ですね。

結晶作用の影響で何を見ても美しく見える

その状態で見たのがこの動画。

ここで完全にやる気スイッチON

 

このあとFPVで飛行練習することになるのですが

その時にちょうどドローンレーサーの人が練習に来ていて

その様子を見てしまったんです。

これじゃ何が写っているか分からないかもしれませんが

手のひらより小さいドローンがものすごいスピードで環の中を通り抜けたり

クルクル回ったりしているんです。

 

マイクロドローンとかタイニーフープとか呼ばれているみたい。

さっきの動画で雷に打たれていますから

相手の方には迷惑だったでしょうが

いろいろ質問しまくり気付いたら

帰りのコンビニでタイニーフープぽっちってました。

無線航空従事者講習のメリット

記事の冒頭で今現在ドローンの操縦に

特に免許や資格というものは必要ないということを書きましたが

それではこういった講習を受ける意味がないようにも感じますが

そんなことはありません。

 

いくら免許が必要ないと言ってもある程度の知識は必要です。

独学では電波法や航空法の中からドローンに必要な部分を

ピックアップするだけでも大変な労力が必要ですが

ドローン検定を通して効率よく勉強することができると思います。

 

個人的に一番メリットに感じているのは

今現在200g以上のドローンを飛ばす場合

人口密集地や夜間飛行、イベント会場上空を飛ばしたりするには

必要に応じて許可申請、承認申請を行い

国土交通大臣の承認を受ける必要がありますが

その際操縦者に関しては十分な飛行経験(10時間以上の飛行経験)と

知識、能力を有していることが条件となります。

 

その際にドローン検定や基礎技能講習を受けて合格していれば

無人航空機に関する知識・技術・経験に関する認定証というのを

ドローン検定のホームページより取り出し添付することができますし

飛行ログに関してもいつ、どこで何時間飛ばしたかを

記録しておけばこのような形で出力し添付することができます。

まぁ、これだけで審査が通るわけではありませんが

私のドローン知識、操縦技術に関しては

これらの書類で証明できるわけです。

 

これで私もドローン飛行の包括申請やってやろうと思ったのですが

どうやら私の使っているドローンは資料の一部を省略できる

無人航空機リストに入っていないみたいなんです。

このリストに入っていない機体は申請がかなり面倒みたいなので

残念ながら行っておりません。

後々包括申請とか考えている人は

出費をケチらずDJI製品を買っておいた方が間違いなさそうです。

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